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【永遠のテーマ】大学職員の教員との関わり方

こんにちは。本日は大学職員の教員との関わり方についてご紹介したいと思います。大学は大きく教員組織と職員組織に分かれており、それぞれの組織が互いに協力をしながら運営をしています。

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大学職員であればどの部署であっても教員と一緒に仕事をしていくことになります。実際に教育や研究の現場に立つのは教員の先生方なので、職員としては教員を上手くサポートすることが大切です。大学職員への転職を目指している方は、教員との関わり方をきちんと理解した上で、志望動機作成や選考に臨むようにしてください。

 

 

 

職員と教員が関わる事例

職員と教員はどのような場面で関わることになるのか?事例をご紹介していきます。

 

・ケース1:委員会・定例会議の運営

大学では日々様々な会議が行われており、その中で物事を決定していきます。委員会には委員に任命された教員が出席し、議論を行います。職員の役割としては委員会がスムーズに進められるよう、当日の議題の設定・確認、会議準備、議事録作成といったことが挙げられます。また委員会には職員も出席をし、教員が分からないこと等があれば意見を求められます。

 

・ケース2:学生トラブル対応

学生が何らかのトラブルを起こした場合やトラブルに巻き込まれてしまった時、面談等で状況確認の上、処分を検討するといった流れになります。どういったトラブルなのかによって対応は異なってきますが、指導教員の先生に面談の対応をお願いする場合があります。サークルなど課外活動を通じたトラブルの場合、大学の公認団体であれば指導教員が付いているので、その先生へ依頼することになります。その後、教員と職員で話し合いの末、処分を決定します。

 

・ケース3:研究費用の獲得

科研費等の応募については、現在どういったものが募集されているのか職員側で把握、整理をし、該当する分野の教員へ案内をします。応募書類の記入に関しても、研究関連の項目は当然教員で記載してもらうことになりますが、職員でサポート可能なところは手伝います。その後の実績報告や成果報告といったところも、教職員で協力しながら作成をしていきます。

 

・ケース4:試験の実施

入学試験や定期試験の当日までの準備や各教室の試験監督は、教職員が協力して実施をします。大学での試験は大教室での実施となることも多いため、問題用紙・回答用紙を準備し、配布するだけでも一苦労です。一教室を複数の教職員で担当し、実施にあたるケースが多いです。

 

大学職員の役割は?

上記のケースからも分かるとおり、教育・研究の実務は教員の業務なので、職員が手出しすることは基本的にはありません。職員の役割としては、「職員の先生方が業務に集中できるようにサポートする」ことです。各種業務で発生する事務作業を一手に引き受け、根回しや段取りを行っていくことになります。

 

役割の中で価値を発揮する

大学職員は教員の雑用係なのか?決してそんなことはありません。教員と一緒に仕事をする場合は基本的にはサポートに回ることが多いので、捉え方によっては「雑用係」のように捉えられるかもしれませんが、そういった業務ばかりではありません。業務によっては教員よりも職員の方にノウハウがあり、職員主導で進めていくような仕事ももちろんあります。大学に無数にある業務の中で、ケース毎の職員と教員の役割をしっかりと把握し、自分の価値を発揮していくことが大事だと管理人は考えています。

 

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いかがでしたでしょうか。志望動機などを作る際にも、大学職員の業務を把握できていないと、「それって教員がやることなんだけど・・・まったくわかっていないな」となってしまいます。大学職員がやるべきこと、教員がやるべきことの住み分けをしっかりと把握し、自分の役割の中で価値を発揮することが大切です。