【転職は人生のチューニング】転職検討時の現職への不満と転職先に求めていたこと
こんにちは。本日は当時日系大手メーカーで働いていた私が抱いていた「現職への不満」と「転職先に求めること」についてお話したいと思います。転職をするにあたって、現状の何が不満なのか、それをどう変えたいのか、いざ聞かれると明確に答えられない人は多いです。転職で自分の希望を叶えるためにも、面接で退職の意思を論理的に伝えるためにも、「現職への不満」と「転職先に求めること」を明確にしておくことはとても重要です。私の例を参考に、転職を考えている皆さんにも是非考えてもらえればと思います。
- 転職は人生のチューニング
タイトルにもある「転職は人生のチューニング」という言葉は、転職を考えている人におすすめの三田紀房先生の「エンゼルバンク」という漫画に登場します。どういう意味かというと・・・
・世の中の全ての仕事には一長一短があり、全てが叶う理想の仕事は存在しない。
・ゆえに、転職によって人生が劇的に変わるということはない。
・転職はリセットではなくチューニング。
・自分が何に不満を抱いているのか、何を我慢できるのかを明確にし、それを叶える
ということです。転職を検討している皆さんにとっては残念なお知らせかもしれませんが、事実です。高給取りの外資コンサルや外資銀行の社員はロクに睡眠も取らず、身を削って深夜まで(時には朝まで)働いているし、商社マンは世界中を飛び回り、プライベートを削って毎晩のように接待をしています。何かを得るためには何かを犠牲にしなければならないのが世の常。これを踏まえて転職を検討しましょう。
エンゼルバンクでは、職業のチューニングにおいて以下の5つの点について、それぞれ5段階に評価して可視化しています。
・給料
・やりがい
・労働時間
・将来性
・安定性
今回はさらに「働き方」(全国転勤や休日出勤の有無、テレワーク実施状況など働き方に影響するもので、やりがいや給料以外の部分)を加えた6つの項目で可視化していきたいと思います。
- 現職への不満と転職先に求めること(私の場合)
項目 |
現職(大手メーカー営業) |
転職先に求めること |
||
内容 |
点数 |
内容 |
点数 |
|
給料 |
大企業なのでそこそこよい |
4 |
同程度はキープしたい |
4 |
やりがい |
商談獲得できたときは嬉しい |
3 |
仕事と割り切ってなくてもよい |
2 |
労働時間 |
基本激務で残業100H超も経験 |
1 |
とにかくここを改善したい |
5 |
将来性 |
良くも悪くも無い |
3 |
自分次第だと思うので悪くなければよい |
3 |
安定性 |
大企業なので安定はしている |
5 |
自分次第だと思うので悪くなければよい |
3 |
働き方 |
営業なので割と自由。転勤もほぼなし |
4 |
全国転勤だけは避けたい |
3 |
合計 |
|
20 |
|
20 |
私の場合は不満と求めることがとても分かりやすいです。とにかく労働時間。ここを改善したかった。ただ、給料もあまり減っては困るので同程度を維持したい。じゃあどうするか。やりがいはいらないという結論に達しました。元々仕事にやりがいはあまり求めていないほうで、生きるために割り切ってやるというスタンスです。生きるために働いているのに、働くために生きているような長時間労働になっては元も子もない、というのが一番の転職検討理由でした。
- 大学職員になってこうなった
項目 |
前職(大手メーカー営業) |
転職先に求めていたこと |
大学職員 |
|
点数 |
点数 |
点数 |
内容 |
|
給料 |
4 |
4 |
4 |
基本給UP。総額は残業代の分減少 |
やりがい |
3 |
2 |
2 |
淡々とこなす事務作業が多い |
労働時間 |
1 |
5 |
5 |
繁忙期は忙しいが予想できる |
将来性 |
3 |
3 |
3 |
18歳人口減でどうなるかわからない |
安定性 |
5 |
3 |
4 |
有名私大で安定はしているはず |
働き方 |
4 |
3 |
4 |
全国転勤なし。土日出勤多め |
合計 |
20 |
20 |
22 |
|
転職活動の結果、大学職員の道を選んだわけですが、あらためて表にまとめてみると、自分の希望にあわせてしっかりとチューニングが出来ているような気がします。懸念されていた給料も大幅ダウンは避けることが出来ました。土日出勤が多めなのは人によって意見が分かれるところだと思いますが、個人的には代休で平日に休むことが出来るので、病院や役所関係などの用事を混雑無しで済ませられるのでメリットもあると思っています。
いかがでしたでしょうか。転職はリセットではなくチューニング。だからこそ自分の不満の正体を分析することや、転職先候補の下調べがとても重要になります。私はチューニングを意識した結果、大学職員に転職してこれまで後悔したことはないです。まずはこの6つの項目で自己分析をすることで、自分のかなえたい希望を可視化することをオススメします。