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【部長との面談編】大学職員への道Vol.21

こんにちは。新卒で日系大手メーカーに営業職として入社、月残業100時間超の激務を経験した後、大学職員へ転職した私の、転職を検討し始めてから入社に至るまでに経験したこと全てを公開しています。 『社蓄が私立大学職員になるまでの半年間の全記録』シリーズとして、大学職員への転職を検討している皆様に、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。 転職活動の合間にでもご覧ください。 今回は【部長との面談編】となります。

 

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  • 前回までのあらすじ

いよいよラスボスである部長に呼び出され、一緒に飲むことになった。しかし、予想されていた強烈な引き止めとは異なり、転職に理解を示してくれて、全く違う業界へ行くことの心配や、周りの人への感謝を忘れてはならないことを諭される。その後5時間に及ぶ自分語りモードにも何とか食らいつき、退職への切符を手にしたかと思われたが、言い渡されたのはまさかの「追試」であった。

 

  • 途絶えた連絡

あの飲み会から約2週間、待てど暮らせど部長からの連絡は来ません。

入社日指定の内定だったので、このままボーっとしていたら年休消化はおろか、入社日までに退職できないという事態にもなりかねません。覚悟を決めた私は、こちらからラスボスにアプローチすることにしました。

 

私:お疲れ様です。部長、例の話なんですが…

部長:あ?なんだっけ?

私:退職の件です…

部長:なんだっけそれ?

私:またまたご冗談を…

部長:わかったわかった。今日の14時から空いてる?

私:はい、よろしくお願いします。

 

ということでアポを取り付けることには成功しました。前回の酔っぱらい状態に懲りたのか今度は飲み会ではないようです。

 

  • 部長とのカフェ

私:お待たせしました。

部長:おーし、いくぞー。

 

と、向かった先は会議室ではなくまさかのカフェ。もちろん就業時間中ですが営業部長ともなればそんなことは関係ないです。というかまぁ営業なので担当でも比較的自由にやってます。

 

部長:聞いたところによると、お前退職するんだって?

私:え?(まさかまた一から説明?)は、はい。

部長:冗談だよ。お前はやりたいことができたからやめるって言ってたけど、それでいいわけ?

私:わがままだとは重々承知していますが、ご理解いただければと思っています。

部長:理解できん。何度もいうけどお前をここまで育ててくれた周りの人の気持ちを無視していくってことだからな。

私:はい、わがままなのはわかっています。申し訳ありません。

部長:俺に言うんじゃなくて面倒見てくれたやつらに言えよ。お前の話を聞いてからなんとかお前を引き止めようと色々考えたけど、見てると決意は固そうだし、送り出してやることにするわ。ムカつくけど。

私:すみません、ご理解いただきありがとうございます。

部長:最終出社日とか細かいことは課長と話し合うこと。あたりまえだけど引継ぎはちゃんとやれよ。このタイミングでお前がいなくなるのはかなりキツイからな。

私:はい、もちろんです。

部長:それと、辞める前にこのプロジェクトの企画書を常務のとこ持っていきたいから、作っといて。

私:え!?退職希望日まで1か月切ってるんですが…

部長:卒業論文だよ。出来が悪かったら卒業できないからな。

私:わかりました…

 

  • 退職の決定と課長との話

そんなこんなで、内定をもらってから約3週間後、2度の飲み会とカフェを経て退職交渉が成立しました。優しく見える部長ですが怒らせるとかなり強烈な人で、先輩が1人転職を阻まれています。私の場合は同業他社への転職ではなく全く別の業界に行くことや、不満はなくやりたいことのために転職する、ということで引き止めが難しかったのではないかと思います。まぁ「恩を無視していくのか」という感じではありましたが…。そういう時代だと理解してもらうしかないですね。ちなみに仕事もめちゃめちゃデキる&厳しい人で、言い渡された卒業論文はおよそ10回の添削を経てようやく受理されました。

 

ここまで本当にいろいろありましたが、転職活動、退職交渉まで頑張った転職者だけの特権である「人生最後の夏休み」を満喫したいと思います。