【部長との飲み会編】大学職員への道Vol.20
こんにちは。新卒で日系大手メーカーに営業職として入社、月残業100時間超の激務を経験した後、大学職員へ転職した私の、転職を検討し始めてから入社に至るまでに経験したこと全てを公開しています。 『社蓄が私立大学職員になるまでの半年間の全記録』シリーズとして、大学職員への転職を検討している皆様に、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。 転職活動の合間にでもご覧ください。 今回は【部長との飲み会編】となります。
- 前回までのあらすじ
大学職員の内定を得た翌日、さっそくそのことを次長に報告すると、すぐにその日の夜に飲み会に呼び出された。待っていたのは課長と次長の2名。退職する理由や経緯について根掘り葉掘り聞かれ、引き止められることおよそ2時間、なんとか課長と次長に決意が伝わり、2人を説得することができた。ホッとしたのもつかの間、「部長は俺達からの話では到底納得しないので、何らかのアプローチがある。自分で頑張れ」ということが伝えられた。
- 部長からのお呼び出し
課長と次長との飲み会が終わった次の日、さっそく部長からのお呼び出しがありました。
部長:おう、今日の夜時間あるか?
私:お疲れ様です。はい、空いています。
部長:じゃあ話したいから空けといて。
私:わかりました。
- 部長との飲み会
そしてその日の夜、部長と飲みに行くことに。
指定されたお店に到着すると、先輩2人と部長が飲んでいました。
割と私の仲の良い先輩2人だったので安心していたのですが、合流してから10分ほど経過したところでまさかの事態が訪れます。
部長:おい、ちょっとコイツと2人で話したいから、お前らあっちの席で待っててくれよ
先輩:あ、そうなんですか?わかりました…
まさかのマンツーマン面談開始です。ちなみにこの時同席していた先輩のうち1人は、過去に転職活動をして内定獲得までいったものの、部長との退職交渉の結果、転職するのを辞めた人でした。その人は遠目から励まし憐れみが入り混じったような目でこちらを見ていました。これから何が起こるか彼にはわかっているのでしょう。だったらお願いだから離れていかないでくれ。しかもだいぶ遠目の席に。
部長:次長から話は聞いたけど、辞めたいんだって?
私:はい、前々から携わりたかった大学にご縁がありまして…
部長:大学ねえー。競合他社とか同業のベンチャーに行くとか言い出したらブッ飛ばしてやろうと思ってたけど、そういうことならブッ飛ばすのはとりあえずカンベンしてやるわ。
私:お気遣いありがとうございます。
部長:なにすんの?
私:まだわからないですが、わかりやすいところだと大学の学生課にいる窓口の中の人だったりとか、教授の研究費のサポートだったりとか…経理とか人事もあり得ます。
部長:ふーん。「職業に貴賎なし」だからその仕事がどうこうは言わないけど。今の仕事は面白くない?
私:いえ、そんなことはないです。やっと営業がわかってきて、面白くなってきました。これからやっと部署に貢献できるというところで申し訳ないです。
部長:ほんとだよ。部署に貢献とかは別にいいけど、お前をここまで育ててくれた先輩とか上司の気持ち考えたことあるか?どこにいっても、あいつらへの感謝は忘れちゃだめだからな。
私:はい、わかっています。
部長:そーかー。お前挫折したことないだろ?俺なんて~…
ということで、噂に聞いていた強烈な引き止めとは打って変わって、理解を示してくれて、ただ感謝は忘れてはいけないと諭される飲み会でした。そこから脱線して部長の過去の話が5時間ぐらいにわたって繰り広げられましたが、それぐらいならよしとしましょう。
部長:あーあ。なんか酔っぱらっちまって怒る気になれねーなー。つーわけでお前、追試な。また声かけるから。
私:はい、今日はありがとうございまし…え?
部長:ほんじゃねー。
私:え?
先輩:がんばれ。
続きます。
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