“転職は人生のチューニング”
こんにちは。本日は、新卒で日系大手メーカーに営業職として入社、月残業100時間超の激務を経験した後、大学職員へ転職した私が、転職してどう変わったのかをお伝えしていきたいと思います。
みなさん、転職をすれば人生大逆転、なんて思っていませんか?転職に成功すれば、給料は上がってワークライフバランスもよく、やりがいもあって充実した毎日を送れる!そんな想像をしながら転職活動に励んでいる人もいるのではないかと思います。そんなことあるでしょうか?
- 転職は大逆転ではない
頑張っている皆さんに水を差すのは申し訳ないですが、そんなことはありません。転職したからといって急に頭がよくなるわけでも、スキルが身につくわけでもありません。自分に出来ることはそこまで変わりません。自分の出来ることが変わらないのに、転職一発で人生大逆転、なんてそんな甘い話はありません。そういった考えで転職をする人は大抵失敗に終わりますので、考え直すことをオススメいたします。
- 転職は人生のチューニング
大逆転できないなら、転職をする意味がないじゃん!って?
いやいや、そんなことはありません。
では、なんのために転職をするのか?転職を考えているすべての人にお勧めしたい漫画、『エンゼルバンク』の中から引用をさせてもらうと
“転職は人生のチューニング” です。
転職は人生の大逆転を狙うものではなく、チューニングするものだということを理解してください。
どういうことか。まず、自分が仕事をする上で重要だと思う項目を5つ挙げてください。
ここでは、給料・労働時間・やりがい・安定性・将来性とします・
その5つの項目に対して、現職の場合どのような評価なのかを書いてください。5段階で高い数字ほど良い評価です。
管理人の場合(日系大手メーカー営業月残業100時間超)
給料 :3
労働時間 :1
やりがい :4
安定性 :5
将来性 :4
合計 :17
次に、同じ5つの項目に対して、転職してどのような環境を手に入れたいのかを書いてください。この時に重要なのは、合計点は変えないということです。転職はチューニングですから、合計点は変えずに、点数を自分にあった形に割り振るんです。
管理人の場合(日系大手メーカー営業月残業100時間超)
現在 希望
給料 :3 → 3
労働時間 :1 → 5
やりがい :4 → 1
安定性 :5 → 4
将来性 :4 → 4
合計 :17 → 17
私の場合はとにかく労働時間が長すぎたので、それを改善したいというのが転職しようと思ったきっかけでした。労働時間を減らしたい中で給料は現状を維持したい、と言うのは少し高望みかなとも思いましたが、そのためならばどんなことでもやる(やりがいはどうでもいい)という思いでした。
大学職員になったいま、どうなったかというと…
転職前 希望 転職後
給料 :3 → 3 → 4
労働時間 :1 → 5 → 4
やりがい :4 → 1 → 2
安定性 :5 → 4 → 5
将来性 :3 → 3 → 3
合計 :16 → 16 → 18
こうなりました。おおむね、自分の理想に近づけることが出来たのでよかったです。さらに自分の中では失ったもの(やりがい)よりも得たもの(給料、労働時間)が大きかったので、結果的に合計点は上昇しました。大逆転は無いと言いましたが、チューニングを目指した結果、合計点が上昇することはあるようです。管理人は良い転職先に巡り合うことができたので、転職してよかったと思っています。
- 地に足着いた転職を
経験から言えることは、しっかりと自分の重視する項目を見定めて、それに従って転職活動を行えば、人生はチューニングすることができる、ということです。
転職を考えている皆さんは、自分がどのように働きたいのか、会社に求めているものは何なのかを、ぜひ考えていただければと思います。やみくもに有名企業や大企業ばかり受けたり、年収ばかりに気を取られているようでは、その辺の何も考えていない大学生と変わりません。転職できたとしても、ミスマッチの可能性も大いにあり、「何のための転職だったんだ…」と後悔する結果になるかもしれません。
社会人として経験を積み、会社員人生がどのようなものかわかってきた今、改めて自分自身の働き方を見つめなおし、人生のチューニングを成功させてください。